ご活用事例

- オーブン
- ダックワーズ
国見製菓株式会社 様
福島県の国見町にある国見製菓は、この地で二代にわたり土産菓子の受託生産を中心に製造卸を続けてきたメーカーだ。
創業は1978年。彦坂英克社長の父は34歳で、出身地の東海地方にある菓子メーカーから独立し、工場を設立した。
当初は福島の郷土菓子「ゆべし」などを製造。その後は、洋菓子を増やしてPB商品の依頼に応える一方、自社商品も企画して県内や近県の土産店へ卸していた。
彦坂社長は数年間、神奈川県の菓子メーカーで経験を積み、1992年、20代で入社。
その頃、製品の増加で多忙を極めていた製造現場を改善するため、東日本大震災や人手不足の深刻化をきっかけに生産体制を一から見直し、生産性向上を図る改革に取り掛かった。
そして、ダックワーズを太い柱にするため、2024年に生地充填から個包装まで自動化した念願のダックワーズラインを完成させた。
それまで手作業だった約12人分の作業を自動化して省人化・省力化を実現。また、従来よりも炉幅が広いため、さらに短時間で量産できる体制に改善された。
現在、生産の約8割がダックワーズ、残りの約2割は3製品に絞っているが、さらに製品構成を見直し、生産体制の再構築を進めていく計画だ。
まずは、第二の柱となる製品のラインを構築することに集中し、人手の問題をクリアした上で、今後は、人材育成などの課題にもしっかり取り組んでいきたいと考えている。
所在地:福島県伊達郡国見町大字大木戸字宮原6-3
掲載号:マスダックニュース2025年9月号
トンネルオーブンライン(STO)
生産性向上と作業工数削減を目的に2024年1月、トンネルオーブンを使ったダックワーズラインを導入。楕円型、丸型の型に加え、クリームやトッピングなどを変化させて約20種類のダックワーズを生産している。 これまですり込み、焼成、クリーム充填などは単体機で生産していたが、ライン生産に切り替え、12人必要だった人員が3人まで削減され、大幅な省人化を実現した。また、手作業で行っていた紙剥がしでの型崩れや衛生面の課題も改善し、製品の品質向上にもつながった。 現在はダックワーズラインを活用した新しい製品づくりにも取り組んでいる。
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ソフトクリーム味、ストロベリー味、抹茶味、プリン味、ピスタチオ味などを製造。取引先の要望に応じて、製品を開発している
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すり込み機。14列×9列を同時にすり込む
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トンネルオーブン入口
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焼きあがりの様子
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焼成後、冷却コンベヤで冷ましながら次の工程へ搬送
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クリーム充填の様子
関連情報
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