ご活用事例

合名会社玉井屋本舗 様
  • どら焼き機
  • 鮎焼き、あん巻

合名会社玉井屋本舗 様

1908(明治41)年創業の玉井屋本舗は、風光明媚な岐阜市の名所で116年続く老舗だ。岐阜県の名物、鮎菓子を発祥した店といわれている。長良橋の袂の鵜飼観覧船待合所から約450m、町家が軒を連ねる風情ある町並みが続く「川原町」にある。
三代目の玉井博祜社長は2001(平成13)年「川原町まちづくり会」を発足し、事務局長として「住みやすく心地よい、歴史と文化が感じられるまち」を目指し、景観を意識した改修を進め、地域文化の醸成に努めてきた。
創業100周年の2008(平成20)年に玉井屋本舗の町家をリニューアルし、改修では格子戸や奥が深い町家づくりの伝統を活かしながら、昔の天皇献上用の菓子箱や菓子帳などの道具類を展示。工場には見学通路も設けた。そして、店の和菓子づくりでも新たな風を吹き込みながら伝統をつないできた。
鮎菓子『登り鮎』は初代の祖父・玉井屋経太郎が創作し、岐阜の名物にと惜しげもなく広めた自慢のお菓子だ。
2019(令和元)年、初代考案の干菓子「やき鮎」の製法をもとに、鵜飼の鮎が鵜に逆襲する姿を表現した「下剋上鮎」を発売。若い世代に和菓子を再認識してもらうため、開発にはゲーム関連の仕事をしていた甥の長男に依頼した。ユニークさが話題となり「日本パッケージデザイン大賞2021」を受賞した。
伝統にもとづきながら少しずつ時代の空気を入れていくことが、「伝統」のあるべき姿であり、今後も遊び心を大切にしながら、常にお客様の方向を向いて丁寧に、誠心誠意お菓子を作り続けていきたいと考えている。

所在地:岐阜県岐阜市港町42
URL:https://tamaiya-honpo.co/
掲載号:マスダックニュース2024年5月号

直焼き焼成機(SDR)

玉井屋本舗では、1983年に初代の直焼き焼成機を導入し、岐阜銘菓「登り鮎」の焼成を機械化した。その目的は、当時、進物需要が増えたこと。 また、それまではすべて手作業で一日中つくり続けており、従業員の作業負担を軽減するためだった。 その後、2005年、2024年に同型の機種を更新している。機械化したことで本店のほか、デパートや駅などでの販売も長年継続している。 また、定期的な更新により品質の安定に努め、顧客からの厚い信頼を得ている。 季節によって生産量は異なるが、毎日1,000~8,000個の「登り鮎」を生産。定番の登り鮎を生産した後、生地はそのままに皮のサイズを変えて小ぶりな「登り鮎(抹茶)」も生産している。 これからは、女性や年配の方も働きやすい環境づくりを目指していく。

  • 定番の求肥を入れた「登り鮎」と、小ぶりなサイズで抹茶味の求肥を入れた「登り鮎(抹茶)」

    定番の求肥を入れた「登り鮎」と、小ぶりなサイズで抹茶味の求肥を入れた「登り鮎(抹茶)」

  • 「登り鮎」生産の様子。奥の通路は見学通路となっており、登り鮎を生産している様子を見ることができる

    「登り鮎」生産の様子。奥の通路は見学通路となっており、登り鮎を生産している様子を見ることができる
    カステラ生地を焼いた皮の上に求肥を置いて成型。取り出した後に成型するスペースを設けている

  • 焼印で鮎の顔を表現

    焼印で鮎の顔を表現

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