ご活用事例
- どら焼機
- どら焼き
株式会社ひろせ 様
お菓子処ひろせは1916年に創業、2026年に創業110周年を迎える老舗だ。
二代目の祖父母が地元密着の商売をと、当初は偕楽園の近くに開いた支店だった。その後四代目廣瀬雅典社長が暖簾を継ぎ、水戸駅から北西へ進んだ県道沿いに店を構えている。
主に日常遣いのお茶菓子や冠婚葬祭の菓子をつくり販売していたが、車社会を見据えた三代目が、BtoBへと舵を切った。雅典社長は工場長として、BtoB事業では饅頭類、どら焼、懐中汁粉を柱に、年間100種を超える多品種生産を行い、その技術を自社商品にも応用して人形焼や、「動物まんじゅう」などを開発、集客を伸ばした。2011年の震災時には、「福まる」と名付けたどら焼で地域に和みと元気を届けた。そして2019年、法人化と事業承継を果たした。
現在、課題である若い世代の育成では、若手のアイデアを取り入れたマニュアル改善や自社商品の開発など、会社の若返りも図りながら取り組んでいる。そして、次の目標に一品特化した商品づくりを掲げ、人気のどら焼を目玉にすべく、食感や中味を変えた商品3種類の年内の販売を計画している。
今後は自社商品の売上の幅も広げるため、より付加価値を付けて適正価格で提供し、リピートされる店にしていきたいと考えている。そしてさらに、和菓子のおいしさでその良さと文化を伝える食育を地域へ広めることを目指している。
所在地:茨城県水戸市曙町10-8
掲載号:マスダックニュース2025年11月号
全自動どら焼機(SDR-KAM)
2007年にどら焼機を導入。2015年、自社商品に加えOEMのどら焼の増産を見越して全自動どら焼機に更新した。 これまでは340個/時でのペースで生産していたものの、OEM生産によるどら焼の需要が伸び、2400個/時の生産に切り替え、生産能力が約7倍に増えた。 現在、どら焼は週2日、9000個/日のペースで製造して自社商品とOEM製品の生産を賄っている。 全自動どら焼機更新で生産能力が向上し、自社商品の開発に時間をかけることもできるようになった。10年を経て、定番の「福まる」(3種)とプレミアムな「特選」が人気商品となり、さらに年内には、生地違いの「太鼓判」という新商品を、中味も変化させて発売する。 また、2022年のオプションの銅板洗浄装置を追加。日々の稼働で銅板をキレイに保ち、作業時間、作業者負担、事故リスクの軽減に大きく貢献していると評価をいただいている。
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スフレ風のふわっとした食感のどら焼「福まる」。小豆、栗、梅の3種を取り揃えている
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全自動どら焼機
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銅板洗浄装置
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反転装置
関連情報
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