MASDAC TALK

MASDAC×FOOD MANUFACTURING
食品製造職座談会

INTRODUCTION

マスダックの心臓部といっても過言ではない、
食品製造職。
「東京ばな奈」をはじめとする数多くのお菓子が、
彼らの手によって生み出されてきた。
製造工場の現場で働く2人の社員と、
彼らを影から支える1人の社員の会話から、
食品製造職の面白さとこだわりを見ていこう。

A・Y
2016年入社
食品製造事業本部
東京ばな奈ファクトリー TBG製造担当
N・M
2019年入社
食品製造事業本部
事業管理部
H・D
2015年入社
食品製造事業本部
東京ばな奈ファクトリー LCG

きっかけは、うちの近く、ひとの近く

H・D
私がマスダックに入社することに決めたきっかけのひとつは、家の近くに当社の工場があって、いつもいい匂いがしていたからです。工場の前の道が、通っていた小中学校の通学路だったので、とても慣れ親しんだ匂いでした。
N・M
本当にいい匂いがしますよね。私の場合は、自分が作ったことをみんなに知ってもらえる仕事をしたかったというのが当社を志望した理由でした。マスダック以外にも、誰もが知っている商品の製造会社はありましたが、せっかくなら自分も買ったことがあるものがいいと思いました。そうして色々と考えた末に、「人が楽しいときに買う商品は何だろう?」と考え、お土産用のお菓子として有名な「東京ばな奈」を扱っている当社に決めました。楽しかった旅行の思い出をおすそ分けする、それがお土産のお菓子だと思うんです。
A・Y
素敵な考え方ですね。私は、兄の影響もあってもともと製造職に興味がありました。あるとき、「これ、兄ちゃんの工場で印刷したものなんだよ」と言って作ったチラシを見せてくれたことが記憶に残っています。そんなふうに、身近なもので「私が作ったんだよ」と言うことができる。それが製造職の面白さだと思います。
N・M
よくわかります。お二人は、マスダックに入社したときの最初の印象はどうでしたか?
H・D
なにより、いい人が多いなという印象でした。先ほど言ったとおり、私は匂いにつられて、最初はアルバイトとして入社しました。そうして働いてみると皆さんとてもいい人で、アルバイトや社員といった立場に関係なく、食事や遊びに連れていってくれました。そんな人たちがいる環境が好きだったので、正社員として働きはじめたんです。
A・Y
確かに、いい人が多いですよね。私の場合は、入社してからまずは工場内の機械の多さに驚きました。正直なことを言うと、お菓子の製造だから、パティシエさんがホイップクリームを絞っている、という光景をイメージしていたんです。しかし、実際は違いました。お菓子が見えないくらいにたくさんの機械があることに驚いて、それと同時にすごくワクワクしたんです。巨大なラインがあって、原料が流し込まれて、完成したお菓子が出てくる。もともとはお菓子を作りたいという気持ちが強かったのですが、その時初めて、自分は機械にも強い興味があったのだと気がつきました。
H・D
機械の面白さ、私もよくわかります。お菓子の製造という仕事から、機械設備まで興味がぐっと広がっていく新鮮な感覚がありますよね。それは、食品を作るだけでなく、製菓機械の製造も行うマスダックならではの面白さですね。
N・M
そうなんですよね。最初の配属先が製造部門だったのでわかります。いまはバックオフィスにいるので、製造機械に触れることは少なくなりました。お二人はいま製造現場のオペレーションをされているんですよね。
A・Y
はい、私は東京ばな奈の製造ラインを担当しています。工場のシフトには、早番と遅番があるのですが、早番のときは製造ラインの立ち上げとオペレーション、遅番のときはラインの立ち下げなどが主な仕事ですね。
H・D
A・Yさんと同じで、私もラインオペレーションを担当しています。チューリップローズというチューリップの形をした可愛らしくて美味しい焼き菓子です。でも繊細で難しい商品なのでひとつひとつ丁寧に作っています。そういえば、N・Mさんも製造を担当されていた時はラインに入っていましたよね?
N・M
そうです。A・Yさんと同じく東京ばな奈を担当していました。それから経理や総務などいくつかの部署を経験して、いまはサポート業務を行う事業管理部に所属しています。実際の業務内容はパートやアルバイトの方の採用、入社案内と入社後のサポートの業務がメインです。
A・Y
N・Mさんには、人員の配置などですごくお世話になっています。現場を知っているからこそ、何かあった時の対応がすごくスムーズで、すべて言わなくても汲み取ってくれるのでありがたいです。
H・D
本当にそうですよね。さらに、N・Mさんの柔らかい雰囲気も合わさって、お願いを伝えやすくて。
N・M
ありがとうございます。なんだか照れますね。部署を異動するのは大変でしたが、やはり、現場で得た経験が採用業務にも活かされているのだと思います。お二人にそう言ってもらえるなら、やっててよかったです。

「みんなが知っている」というやりがい

A・Y
仕事をしていて、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
N・M
やはり、多くの人が知っているものを作っているという実感は、他には変えようのないやりがいだと思います。以前ラインの現場を担当していた頃は、東京ばな奈を販売している店舗に足を運んで、自分が製造に携わった日付のものを買ったりしていました。
H・D
なかなか通な楽しみ方ですね。私も、N・Mさんと同じように、皆が知っているものを作っていることにやりがいを感じます。誰でも知っているからこそ、初対面の方に仕事を聞かれてもすぐに分かってもらえます。「どんな仕事をしているんですか?」と質問されたら、「東京ばな奈をつくっている会社に勤めています」と答えれば伝わりますからね。
A・Y
よくわかります。自分が作ったものを人が手にしているのを見られるのはとても嬉しいですよね。私はさらに、製造ラインを管理するやりがいも感じますね。ラインでの生産には1時間ごとに達成しなければならない数値目標があります。数値を達成するのはなかなかに難しく、突き詰めて考えてから実行しないと達成できません。だからこそ、工夫を重ねて目標を達成できたときには大きな喜びがあります。
H・D
簡単には越えられないけれど、工夫をすればなんとか達成できるという絶妙な数値目標ですよね。製造ラインをつぶさに観察して、機械の角度や高さ、温度を微調整することで結果がよくなる。さらに、日々生産管理をしていると、なぜ生産ロスが生まれるのかが段々わかってきます。そうやって蓄積した知識で目標を達成することは、日々の仕事に意味があると感じられる瞬間です。
A・Y
本当にそう思います。そして、もし修正してもうまくいかないのなら、どこかに自分が気付いていない視点が潜んでいるはず。そうやって、ああでもないこうでもないと考え続ける楽しさがありますね。
N・M
お二人とも、ライン管理が好きなんですね。以前、A・Yさんと同じ場所で働いていたときに、とても感激したのを覚えています。当時の私は機械の微妙な誤差がわからなかったので、「この機械のこの部品を数ミリ上げる」という非常に細かいレベルの調整をしているA・Yさんの姿には高いプロ意識を感じました。本当に機械のことを知り尽くしているんですね。
A・Y
まだまだです。もっと考えれば、もっと良くなりますから。
H・D
間違いありません。さらに、ライン管理の質を高める要素は機械設備のハード面だけではなく、パート・アルバイトの方を適材適所で配置すること、そして彼らとスムーズに仕事ができるように接するといったソフト面も必要不可欠な要素だと感じています。実際に商品に触れて作っているのはパート・アルバイトの方々ですからね。私たちは、消費者の皆様に愛されるお菓子を従業員一丸となって作っているという誇りを持ちながら日々努力をしています。

いい人たちが作ったお菓子

N・M
仕事をしていると、食品製造職ならではの大変さもあると思います。現場にいるお二人はどうですか?
A・Y
私が思うのは、繁忙期の大変さですかね。製造しているのがお土産用のお菓子なので、年末年始といった帰省シーズンに売り上げがぐんと伸びます。そうすると生産ラインも増設されて、忙しくなりますね。
H・D
確かにそうですね。一方で、世間の人々と休みの時期がずれるというメリットも生まれます。落ち着いたころに旅行に行けるので、ゆっくりと休むことができます。N・Mさんはどういったところが大変ですか?
N・M
私の場合は、部署の異動が多かったことが大変でしたね。一方で、それぞれの部署で得た経験がその後に活きてくるという利点もありました。そうして新しい技能や知識を学ぶことは、自分の武器を増やしていくようで楽しかったです。
H・D
なるほど、異動するたびにノウハウが蓄積されていくんですね。特に、現在の採用活動のお仕事にはぴったりかもしれません。
A・Y
工場のライン担当でも、ほかのラインへの異動があります。確かに異動は大変かもしれませんが、いざというときにほかのラインに応援に行けるというプラスの側面もあります。
N・M
そう考えると、部署の異動も、製造ラインの異動も、その人の中にノウハウが積み重なっていくので、やはり大変だけれど役に立つことなのかもしれません。たとえ異動したとしても、これまでやってきたことがゼロになってしまうわけではない。経験はその人の中に眠っていて、誰かが困っているときに助けに行くことができる。
H・D
そうやって、色々な部署やラインを渡り歩いても、分からないことがあれば教えてくれる人間関係があるのもいいところだと思います。人の良さは、質問のしやすさ、提案のしやすさ、働きやすさの全てに繫がります。
A・Y
そうですね。ただ居心地がいいというだけでなく、人の良さが食品製造の質にも大きく関わっている。そうして生まれる東京ばな奈をはじめとする様々な商品だからこそ、誰もが親しみを持ち、長年愛されるようなロングセラー商品になっているのかもしれませんね。
PAGE TOP