【安全稼動のヒント・豆知識編 9】充填機と生地について

※掲載内容は2001年9月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

充填機と生地について

菓子の種類が多種多様であることと同時に、その生地の特性も多彩です。
今回は「充填機」についてよりご理解いただけるよう、各充填機ごとの特長や生地との関係等を紹介します。

  • 生地は与えられるストレス(圧力・摩擦・攪拌)や温度変化等で比重・粘度等の物性変化を起こしやすい不安定な性質を持っています。また生地によって経時変化しやすいものもあります。
  • 良い製品をつくるには「充填機」の構造や方式、特長を正しく理解した上で生地の特性に合った充填機を選定すること、また仕込みから充填・その後の工程までの生産計画を立て、仕込んだ生地が滞ることなく一番良い状態で使用できることが大きなポイントとなります。

粘性があり、流動性もある生地物性粘度適性範囲(補助装置付加)
1,500~30,000c/pスポンジ・クリーム系
マドレーヌ・シフォン・ワッフル・ブッセ・シュークリーム・タルト・どら焼・クリーム類(生・カスタード)

充填機の分類 構造 特長 対応生地の性質 主な品種
バルブ切換ピストン式 ●生地にかかるストレスが少ない
●精度が一番良い充填方式
●インジェクションにも最適
●粘度に違いがある場合も補助装置の付加で充填精度が確保できる
粘性があり、流動性もある生地物性粘度適性範囲(補助装置付加)
1,500~30,000c/p
スポンジ・クリーム系
マドレーヌ・シフォン・ワッフル・ブッセ・シュークリーム・タルト・どら焼・クリーム類(生・カスタード)
ローラー式 ●圧力・摩擦を加えても変化しにくい生地(クッキー等)に適している
●充填精度は生地の状態により若干変動気味
※3本ローラー式・・・数を多くすることで充填精度が向上する
高粘性で流動性がなく、かたい生地
物性粘度適性範囲(3本ローラーの場合)
10,000~90,000c/p
クッキー系
クッキー・サブレ・ボーロ・ポテト・ビスケット・かたいバタークリーム
外回りローター式 ●列数などの変更が便利
●多品種生産向き(作業性・コスト面)
●連続的に絞れる(シート絞り・シャルロット絞り等)
弱粘性で、流動性がある生地
物性粘度適性範囲
1,800~45,000c/p
スポンジ・クリーム系
ブッセ・クリーム類(生・カスタード)・マドレーヌ・フィナンシェ・シートもの
液状弁式 ●落下充填方式なので物性変化はしない
●体積分割なので充填精度が良い
液状生地
物性粘度適性範囲
1~4,000c/p
液状系
プリン・ムース(液状に近いもの)・水羊羹・ゼリー
スクリュー式 ●ストレスによって変化しにくい生地向き
●連続絞りの場合の充填精度が良い
高粘性で流動性がない生地 饅頭系
饅頭・餅・餡・練りパイ
加圧式 ●餅・だんご類等練り物の物性に適している
●充填精度が良い
※生地の使用範囲はある程度限定される
高粘性で流動性がない生地
物性粘度適性範囲は練り物レベル
餡・ジャム・餅
マニホールド式 ●圧送ポンプよりパイピングにて直接絞ることができる
●連続絞り、点絞りも可能
●高速絞りに適している
流動性があり加圧できる生地 油脂系
マシュマロ・チョコレート・カスタードクリーム

※配合・製法により適合する機種が異なる場合もあります。
※マスダックでは生産の効率化や取扱い、多彩な生地特性、多岐にわたる使用用途に合わせた充填機を提案・製作を致しております。

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