【安全稼動のヒント・豆知識編 7】自動どら焼機:「こんなこと」なぜ起こるか?「こんなとき」どうするか? 焼成機編

※掲載内容は2001年7月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

【自動どら焼機】「こんなこと」なぜ起こるか?「こんなとき」どうするか? 焼成機編

お使いいただいている自動どら焼機の稼動状態はいかがでしょうか?今回は自動どら焼機を使用している中で起こり得る現象をもとに、その原因や対処方法等、一つの原因によりその後の各工程に及ぼす様々な影響と関連を含めてご紹介します。私どもが経験してきた事例の中で多く見られるものを特集しておりますのでご参考にしてください。

焼成工程1 銅板の状態

汚れ・カーボンが付着していると均一な製品は焼けない

●カーボンが付着した銅板は熱伝導が悪くなるばかりではなく、充填した生地も均等に伸びず製品は変形する(銅板洗浄については本編6を参照)
●銅板のべたつきも皮が銅板からはがれにくくなる原因になるので注意
カス取りブラシ 1 A :当たっていない
B :片側当たり
A :調整ハンドルで当たるようにする
B :ブラシの取り付けを平行にする
2 回転しているか? スイッチ、コンセントを確認(入っていなければ入れる)
3 汚れ具合(油カスがダンゴ状につく) 洗浄する(1週間に1回は洗浄)落ちなければ交換する

焼成工程2 油の塗布状態

製品のツヤや焼き色等が変化したり、後工程に見られる整列や合わせの乱れと関連深い。塗布状態や量は適量・均一にする

油吹き付け装置 ●タンク内の油の量が不足していないか
●配管が詰まっていないか
バフ ●銅板に均一に当たっているか(布の巻き数は充分か)
●汚れていないか。カスが付着していると均一に塗れない
●新規バフに交換したときは予めバフに油を塗る
油の量が少ない ●銅板からの離型が悪くなり、スケッパーを差し込んだときに変形したり、焼き面にツヤがなくなったりする
●油の量、塗布状態を調整する(多く)
油の量が多い ●スケッパーを差し込んだときに位置がずれる
●焼き色にムラが出る
●油の量、塗布状態を調整する(少なく)

焼成工程3 生地・生地充填機

生地の状態 仕込みや生地温度は一定にする
生地タンク 冷却水の量に注意(適量)
充填部 ●ピストン・・・膠着した場合はピストン部に水を差す
●バルブ・・・膠着した場合は生地を取り出し洗浄し直す(組付けは潤滑油を充分に)
●ピストン・バルブの傷・・・傷の部分のみサンドペーパーをかけ、凸凹をなくす

焼成工程4 火加減

焼き過ぎ 反転の工程で皮の位置が安定しなかったり、後工程に移すかき落としのところで皮がひっくり返ったりする。見た目(焼き色)・食感(硬くなる)にも影響が出る
焼き不足 反転の工程で皮が変形したり、反転後の皮の位置が安定しない

一定した焼き具合になるよう、上火・下火、焼き時間の調整をする。焼き具合は生地温度によって変化することもあるので注意!

焼成工程5 反転・かき落とし

前の工程でできあがってきた皮を中間反転し、銅板からはがす工程になります

スケッパー べたつく場合は乾拭きをする

これよりも前の工程で一定した皮ができていないと、皮の変形・位置ズレが起こりやすい工程です。変形や位置ズレはサンドライン工程に大きく影響します

ライン全体の注意事項

毎日 機械油を毎日始業時に所定の箇所に差す
機械油が機械油ポンプに入っているかどうか確認する
水抜き作業を行う(コンプレッサー・圧力調整フィルター)
銅板油が入っているかどうか確認(2箇所)
終了後は銅板を一周乾拭きする
各ベルトを濡れふきんで拭き取る
週に1回 焼き板チェーンに耐熱油を差す
カス取りブラシを洗う
注意事項 銅板の温度が100℃以下になってから運転を止める
焼成機停止の際は、焼き板停止時に行う
バルブ本体、ピストンケース内の洗浄を充分にする
バルブ軸、ピストンに傷がつかないよう注意
充填部の組付けは充分に潤滑油を塗り、始業前に組み付ける
焼印を使用する場合は焼印冷却エアを必ず出す

【安全稼動のヒント・豆知識編】バックナンバー

  1. 安定稼動のヒント・豆知識紹介
  2. サーマルメディアオーブン:キャタピラ搬送時のノッキング
  3. サーマルメディアオーブン:ガス漏れを察知 ガス検知警報器
  4. サーマルメディアオーブン:高価なスチールベルトの安定走行
  5. 直焼き焼成機:より良い直焼き製品をつくるため知っておきたい豆知識
  6. 直焼き焼成機:焼き板の汚れと洗浄方法
  7. 自動どら焼機:「こんなこと」なぜ起こるか?「こんなとき」どうするか? 焼成機編
  8. 自動どら焼機:「こんなこと」なぜ起こるか?「こんなとき」どうするか? 餡装置編
  9. 充填機と生地について
  10. ユニット式充填成型機 システムデポリー
  11. 一口絞り機の有効活用
  12. サンド機の機能徹底紹介