【安全稼動のヒント・豆知識編 4】トンネルオーブン:高価なスチールベルトの安定走行

※掲載内容は2001年2月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

【トンネルオーブン】高価なスチールベルトの安定走行

バンドオーブンのスチールベルトは高価なものです。正しく取扱い最良の状態を維持し、長持ちさせることが必要です。バンド蛇行修正装置はこれを実現する最適な装置です。蛇行の原因を知り、正しい予防・対処方法を厳守してください。

スチールベルトが蛇行する原因と予防・対処方法

蛇行の原因 予防・対処法 ~なぜ起きるのか?~
1.コンベヤドラムの表面に屑・焼きカス等カーボン化した異物の付着がある オーブン周囲は整理整頓し清潔にし、状況に応じて掃除をする
2.コンベヤ入口・出口のドラム芯が外的要因で移動し正常でなくなった 過剰な高温による熱膨張により歪み(炉体の曲がり)が起きるので、稼動時以外(掃除や焼き込み)も過剰な高温にするのは避ける。耐震対策も重要。 ドラム芯を正常の位置に設定し調整することが必要
3.搬送物が全幅均等ではなく積荷の片寄りがある スチールベルトは薄地なので部分的な温度変化による材質の収縮が激しく、熱のかかり方の片寄りで歪みやバンド全長の長さが変化してしまうので、焼成物は均等にバンド幅一杯、前後左右揃えて整列させて焼成する
4.ドラムテンションの張力の左右バランスが不適正 上下左右の角度がずれているとベルトが斜めに進行することになり蛇行するので、ドラムの左右テンションの軸芯の寸法をチェックし(平行度・上下寸法)左右が同じになるよう調整する
5.スチールベルトの接手部に異常が発生した 接合部に衝撃を与えない。何ヶ月も使用しない状態で放置しない。鋲は水滴防止し(錆の防止)、摩擦を与えないことが重要。鋲の錆、カシメのゆるみ、耐久性の点検をする
6.スチールベルトを部分的に水等で急激に冷やし、左右またはスポット的に温度差が極端に出た時 温度差が出るものはベルト上に置かない(3と同様)ベルトの蛇行チェックによるドラムの角度調整をする
7.返りベルト(リターン側)のキャリアローラー・トラッキング装置が正常でない ローラーが正常に回転しているか点検し、問題があれば修理する(給油等)
8.ベルト素材の応力、疲労による歪みが発生した フラットニング修正を行うかベルトの交換が必要
※フラットニング修正・・・平らに矯正すること
9.搬送物の重量オーバーの場合 重いものは乗せない(1m平方当たり20kg以下)
搬送物の重量により、スライドバーをローラーに変更する必要がある(特殊技術が必要)
10.ベルト走行速度20m/分を超えて運転させた 走行速度は規定を守る(無理な高速走行は破損の原因になります)
20m/分以上の速さでの走行は、設計段階から検討が必要になる。蛇行自動調整装置、トラッキング装置を追加し技術検討
11.ベルト蛇行はベルトの全長で違いがあるが、平均的に約13mm程度の蛇行は正常と考える

【ココをチェック】更に良くなった「蛇行修正装置」

故障確率減・精度アップ・安全保護対策充実でグレードアップ!
蛇行修正装置を従来のリミットスイッチとスライドドックの組合せから、エンコーダー方式に変更しました。ベルトの蛇行位置が正確に分かり、部品点数が少ないので故障確率が減少。調整は簡単で精度はアップします。蛇行検出時の緊急異常時にはガス遮断・警報サイレン・ベルトのスピード減速・排気ファン作動等の安全保護対策(インターロック方式)も充実しています。
従来型からの交換工事も可能です。

【安全稼動のヒント・豆知識編】バックナンバー

  1. 安定稼動のヒント・豆知識紹介
  2. サーマルメディアオーブン:キャタピラ搬送時のノッキング
  3. サーマルメディアオーブン:ガス漏れを察知 ガス検知警報器
  4. サーマルメディアオーブン:高価なスチールベルトの安定走行
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  6. 直焼き焼成機:焼き板の汚れと洗浄方法
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