技術・サービス情報【点検・整備編 8】電気部品

※掲載内容は1999年7月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

電気部品

電気部品は使用頻度・環境によって大きく耐久性や精度(感度)に違いが出ます。また使用されているパーツ自体の耐久性の差もあります。トラブル発生にならぬよう充分な点検を心掛けてください。

名称 リミットスイッチ
マイクロスイッチ
近接スイッチ 光電管 マグネットスイッチリレー
耐久性 一般的に10万~50万回 環境により異なるが、非接触のため基本的に半永久 20万~500万回と範囲が広く耐久性に違いがある
点検周期 電気部品は比較的耐久性に富むものが多いのですが、使用頻度や環境によって影響されます。
日々の管理はもちろんですが、各部品をさらに長くご使用頂けるよう約3ヶ月の間隔で点検いただくことをお勧めします。
点検項目 1.正常な取付けがされているか、ボルトのゆるみがないか
2.機器のひび割れ、破損などが起きていないか
3.リード線の劣化、切断はないか
4.周囲温度50~60℃以下の温度で使用しているか
※上記4項目は共通項目
5.ローラー部の摩耗
6.レバーの曲がりや戻りバネの強弱が適当かどうか
7.検出体(ドック)との間隔は正常か(接点の入・切の確認チェック)
5.検出体と検出物との隙間が離れすぎていないか(1~3mm以内) 5.粉塵、油、水などでレンズが汚れていないか 5.接点部分が黒くなり、接触不良を起こしていないか(カーボンの黒い粉が接点に付着してくる)
6.励磁の時、チャタリング(接触部が振動すること)はないか
7.配線接続部のネジのゆるみはないか
※励磁・・・電磁作用が働いている時
備考 1.レバーのストロークが機械的寿命に大きく影響を与えるので、入・切が確認できる範囲での適正な位置で取付けてあります。取付け位置を変更される場合はご相談下さい。
2.レバーの戻りが弱い場合はバネの劣化や油汚れが考えられる。交換が必要。
3.ローラー部の摩耗による作動不良は検出精度の低下と検出体(ドック等)の摩耗も早めるので、早めの交換が必要。
1.近接スイッチは検出距離が短いため、検出精度(感度)に影響します。取付けのゆるみなどには特に注意が必要。
2.動く箇所に取付けてある場合は電線の折れ曲がる部分での劣化、切断に注意する
3.近接スイッチ、光電管、共に低電圧のため接続部の接触不良または湿度による電圧降下で動作不良が起きやすくなるので注意。
4.高温、高湿での使用は寿命を短くし、感度も大きく低下させる
電気的使用条件の厳しい状況下(下記)では耐久性に違いが出ます

1.直流回路での接点切替え(クラッチブレーキの切替えなど)
2.入・切の頻度が激しい
3.稼働時間の長い装置、機械
4.高温、または高湿環境での状態

上記の内容をご参考頂き、特に悪条件下で使用している場合は予備部品をお持ちになることをお勧めします

「点検・整備編1」でご紹介している『保守・点検の基本的な注意事項』を参考に、安全かつ正確な作業の実施をお願い致します

日頃見逃しがちな機械の点検を実施する事によって、トラブル原因の早期発見ができ生産へ差し障らないよう早目の対処ができます。
機械トラブルを未然に防ぐには、定期点検と記録保持の実施が必要です。点検記録は機器ごとに点検マニュアル表をつくり、点検日(項目)・掃除日・トラブル内容・機器の状態(音、温度)など、機器の耐久性や原因が確認できる内容にしてください。

【点検・整備編】バックナンバー

  1. 保守・点検の基本的な注意事項
  2. モーター・タイミングベルト・ローラーチェーン・減速機
  3. 空気圧機器
  4. 軸受
  5. ベルトコンベヤ
  6. スチールベルト
  7. 送風機類
  8. 電気部品