技術・サービス情報【点検・整備編 6】スチールベルト

※掲載内容は1999年5月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

スチールベルト

バンドオーブンのスチールベルトは高価なものです。正しく取り扱い、最良の状態を維持し、長持ちさせるため点検・整備を徹底しましょう。

名称 スチールベルト 点検周期 毎日
点検項目 備考
  1. ベルトが蛇行、ノッキングしていないか
  2. カーボン化した異物が焼き付いていないか
  3. ベルト受けローラー部に付着物がないか
  4. ベルト面に異物がないか(返りベルト[リターン側]も点検)
  1. ベルトの蛇行は平均で13mm程度は適当(スチールベルト精度誤差のため)
  2. 焼き付いたカーボン層は多量の熱を蓄積し、均一に焼成できなかったり、焦げ・付着が起きたりする。衛生的にも良くないので注意
  3. ドラムプーリーとベルトの間に異物などが入り込み、ベルトの破損やクラックなどダメージを与える

ベルトの異常から原因と対策方法【スチールベルトの診断表】

異常現象 原因 対策
ベルトの蛇行 製品(搬送物)の片載せ<br>※熱伝導によるベルト面の温度差ができて起こる変形が要因 ベルトの幅に対し製品を均等に載せるようにする
ベルトのウェーブや歪み 歪みが大きくならないうちにフラットニング工事を実施する
カーボン化した汚れ ベルトの洗浄を行う(表下参照)
ノッキング 駆動チェーンのゆるみ オーブンを停止しカバーをはずしてテンションでチェーンを張る
ドラムテンションの張力の不適性 スプリングテンションを張る(ご連絡ください)
一般的なスプリング圧縮長さ
800mm幅バンド:500mm
1,000mm幅バンド:450mm
ベルト継目の異常 リベットでつないでいる場合は運転を中止し、ご連絡下さい
製品(搬送物)の重量オーバー 重量を許容範囲内にする(1㎡あたり20kg以下で使用)
ベルト蛇行によって障害物(炉壁・フレーム)に当たっている ベルトの両端が亀裂または折り曲げ状態になっていないか全周を確認する
それらが発生している場合は至急運転を停止しご連絡ください
焼成不良 焼付いたカーボン層 ■クリーニングする
■毎日作業終了後にベルトを乾拭きする
  • ベルトの耐久性は平均して15~20年です
  • 耐久使用温度は350℃以下。それ以上の温度で使用すると耐久性は低下します。
  • ベルト走行速度が20m/分を越えて使用する場合はご相談ください。
  • バンドオーブンでのスチールベルトに関連するドラム、スプリングテンション、キャリアローラーなどの位置・配置は、理論値と実績に基づいて設計してあります。変更や改造をされる時は必ずご相談ください

「点検・整備編1」でご紹介している『保守・点検の基本的な注意事項』を参考に、安全かつ正確な作業の実施をお願い致します

日頃見逃しがちな機械の点検を実施する事によって、トラブル原因の早期発見ができ生産へ差し障らないよう早目の対処ができます。
機械トラブルを未然に防ぐには、定期点検と記録保持の実施が必要です。点検記録は機器ごとに点検マニュアル表をつくり、点検日(項目)・掃除日・トラブル内容・機器の状態(音、温度)など、機器の耐久性や原因が確認できる内容にしてください。

【点検・整備編】バックナンバー

  1. 保守・点検の基本的な注意事項
  2. モーター・タイミングベルト・ローラーチェーン・減速機
  3. 空気圧機器
  4. 軸受
  5. ベルトコンベヤ
  6. スチールベルト
  7. 送風機類
  8. 電気部品