技術・サービス情報【点検・整備編 5】ベルトコンベヤ

※掲載内容は1999年4月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

ベルトコンベヤ

広範囲の使用条件で用いられるベルトコンベヤはベルトの耐久性が重要です。最良の状態を維持していくための管理を徹底して下さい。

名称 ベルトコンベヤ 点検周期 毎日
点検項目 備考
  1. 汚れていないかどうか
  2. 張りの強弱(ゆるいか強いか)
  3. ベルトが真直ぐ走行しているか
  4. ベルトの耳に亀裂やしわはないか
  5. ベルトの接手に異常はないか
  6. ベルトに油がかかっていないか
  7. ローラーにゴミや粉塵、異物の付着はないか
  8. 駆動ローラーでのベルトのスリップはないか
  9. ベルトの自動蛇行調整装置は正常か
  10. 搬送物がベルト全幅に均一に積荷されているか
  11. 駆動モーター、軸受部などに水や蒸気などの影響を受けていないか
  1. コンベヤベルトの蛇行・偏行は、ベルトの寿命を短縮させるので安定走行のチェックが必要
  2. ベルトは高温、高湿、冷却においては物性が低下するので要注意(一般的周囲温度は-5℃~40℃が適当)
  3. ベルトを無理な方法で調整すると変形し、不安定になるので注意
  4. ベルトを選定する時には、使用条件の要求を満たす種類のベルトを選んでください

ベルトの異常から原因と対策方法【ベルトの診断表】

名称 異常現象 原因 対策
走行異常 蛇行・片寄り 粉塵・異物の付着によるプーリーの形状異常 プーリーの掃除
プーリー、キャリアローラーの芯出し不良 芯出しの調整
積荷の片寄り 中心に積むように改める
シワ・折れがある ベルトの横剛性がない ベルトの材質を再検討する
プーリーに異物が付着している プーリーの掃除
ベルトの張りすぎ ベルトの張りを調整する
速度が不安定 滑走滑りを起こしている ベルトの張力を増す、油の付着がないか確認
ベルトとベルト受け板との抵抗が大きい ベルト間の抵抗を小さくする(材質、構造の変更)
変形 膨潤、反り、伸び・縮み 油、薬品などで材質が侵されている 材質をチェックし、耐性のものに変える
温度、湿度によって材質が変化している 材質をチェックし、耐性のものに変える
破損傷 横方向の亀裂 ベルトが厚すぎる 屈曲性の良いものに変える
プーリー径を大きくする
接手がはがれる ベルトが厚すぎる 屈曲性の良いものに変える
接手不良 接手接着をやり直す
走行方向が反対 ベルトを正しく掛け直す
縦裂き 搬送物に対しベルト仕様が合わない ベルト仕様を再検討
その他 紙・フィルムなどがベルトにくっつく 静電気がベルトに発生している 静電気防止ベルトに変える
ベルトの表面が吸着性を持っている ベルト表面の材質を変える

「点検・整備編1」でご紹介している『保守・点検の基本的な注意事項』を参考に、安全かつ正確な作業の実施をお願い致します

日頃見逃しがちな機械の点検を実施する事によって、トラブル原因の早期発見ができ生産へ差し障らないよう早目の対処ができます。
機械トラブルを未然に防ぐには、定期点検と記録保持の実施が必要です。点検記録は機器ごとに点検マニュアル表をつくり、点検日(項目)・掃除日・トラブル内容・機器の状態(音、温度)など、機器の耐久性や原因が確認できる内容にしてください。

【点検・整備編】バックナンバー

  1. 保守・点検の基本的な注意事項
  2. モーター・タイミングベルト・ローラーチェーン・減速機
  3. 空気圧機器
  4. 軸受
  5. ベルトコンベヤ
  6. スチールベルト
  7. 送風機類
  8. 電気部品