技術・サービス情報【点検・整備編 4】軸受の点検

※掲載内容は1999年3月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

軸受の点検

軸受の寿命は潤滑方法に著しく影響され、相当大きな「バラツキ」を示します。また使用環境により耐久性が異なるので、使用上の現象を基にして点検を実施して下さい。

名称 ベアリング ピロー型ユニット ロッドエンド
点検周期 運転時間 2,000時間毎 運転時間 4,000時間毎 運転時間 500時間毎
点検項目
  1. 潤滑グリースの給油
  2. 軸受部の温度チェック(通常70℃以下で使用)
  3. 水、粉塵など異物の侵入防止チェック
  4. 振動、異音の有無、損傷の点検
  5. 湿度、ガス、化学薬品などサビを発生させる気体は避ける
  6. 温度、重荷量、スラスト荷重など過大な方向不定荷重がかかっていないか点検
    ※スラスト荷重・・・回転軸や回転体の軸方向に作用する外力
  7. ボルト、ネジ類のゆるみがないか点検
備考
  1. 潤滑グリースはちょう度番号・3号(JIS規格)を使用する。潤滑油はギヤー油(1種・2種は1~8号、3種は1~3号)を使用する。
  2. 過度の高温上昇は極力避ける。軸受の温度が高くなると潤滑剤が酸化し劣化が促進され、油膜が破断して焼付きに至る(120℃以上では使用しない)。
  3. 通常70℃以下で使用するが、70℃を越えて使用する場合は油の種類、給油方法、シールの種類、または冷却方法を選ぶことが必要。
    ●油の種類
    耐熱油、耐熱グリースを使用
    ●給油方法
    定期的に給油するための給油口・給油装置の設置
    ●シール耐熱温度
    ニトリルゴムシール(80℃)、シリコンゴムシール・アクリルエステルゴムシール(120℃)、フッ素ゴムシール(200℃)
    ●冷却方法
    軸受設置場所の考慮、冷却装置の設置
  4. 水分・薬品との接触、高温接触の場合は専用のグリースに変更する。

「点検・整備編1」でご紹介している『保守・点検の基本的な注意事項』を参考に、安全かつ正確な作業の実施をお願い致します

日頃見逃しがちな機械の点検を実施する事によって、トラブル原因の早期発見ができ生産へ差し障らないよう早目の対処ができます。
機械トラブルを未然に防ぐには、定期点検と記録保持の実施が必要です。点検記録は機器ごとに点検マニュアル表をつくり、点検日(項目)・掃除日・トラブル内容・機器の状態(音、温度)など、機器の耐久性や原因が確認できる内容にしてください。

【点検・整備編】バックナンバー

  1. 保守・点検の基本的な注意事項
  2. モーター・タイミングベルト・ローラーチェーン・減速機
  3. 空気圧機器
  4. 軸受
  5. ベルトコンベヤ
  6. スチールベルト
  7. 送風機類
  8. 電気部品