技術・サービス情報【工場の衛生・環境改善編 12】準清潔作業区域 出荷場

※掲載内容は2000年8月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

準清潔作業区域 出荷場

出荷場はでき上がった商品の仕分けや出荷準備、また商品の一時保管等が行われます。商品の的確な受け渡しと鮮度保持を常に念頭に置くこと、また安全な製品を出荷するための最終チェックの場という重要な役割があることを認識した上で日常管理することが大切です。

改善処置方法

目的と注意点 【環境整備と衛生確保】

  1. 出荷場と工場施設内は隔壁で区画
  2. 出荷場から各室の出入りは前室を設け、直接外気を入れないよう配慮する
  3. 搬出口は出入りの時以外は閉めておく
  4. 出荷場は陽圧にする
  5. 室内の建物構造(窓・床・天井等)は仕上工程作業場と同等の配慮が必要
  6. 敷地内の駐車場(搬出車が出入りするところ)、建物の出入口、搬出場の周辺は舗装または植芝等をし、防塵措置をすることが望ましい
  7. 出荷場は自動シャッター等の2重シャッターで仕切り、外気との区切りが重要

目的と注意点 【防虫・防鼠措置】

  1. 室内の窓を開けない(少なくとも網戸を装着する)
  2. 定期的に虫・ねずみの生息調査を実施し、侵入経路を断つ
  3. 配水管等は水封し、出口には網を付ける
  4. 室内には殺菌灯あるいは捕虫灯を設置し、万一侵入した虫を捕捉する
  5. 虫の駆除と殺菌のため定期的に消毒散布する(月に1回以上)
    ※但し商品、人体には充分な配慮をしての実施が必要
  6. 搬出場所での車寄せは車と建物との密閉対策をとる(搬出時トラックと搬出口の間から外気が入らない構造)
  7. 室外との遮断にはエアカーテン付きエアシャワー、または自動開閉ドア等の設置を行う

目的と注意点 【衛生的保管・管理】

  1. 室内の整理整頓をする(一目で分かるような区分け等)
  2. 常に清潔が保てるよう掃除をする(毎日1回以上)
  3. 出荷は短時間で処理する(そのために生産計画や配車の配慮が必要)
  4. 製品の受け渡し、あるいは配送先受け渡しの的確性と、かつ記録保存を実施する
  5. 出荷場の照明は充分な明るさにする(特に衛生面で必要)
  6. 仕分け作業は製品が直接床面に接触することを避け、適当な高さの台や台車上で行う
  7. 室内は空調設備を設置し、温度・湿度のコントロール管理をする
  8. 冷蔵または保冷が必要な製品を取り扱う出荷場は、種類によって区画保管できる充分な広さの冷蔵室(庫)で、荷は内容積の70%以下にとどめるのがよい
    ※室内の温度は室外から正確に計ることが出来る温度計を備え、自動的に記録される場合を除き毎日午前と午後に1度ずつ記録をしておく

【工場の衛生・環境改善】バックナンバー

  1. 環境改善の提案について
  2. 汚染作業区域 搬入場
  3. 汚染作業区域 原料倉庫
  4. 準清潔作業区域 計量室
  5. 清潔作業区域 生地調整・仕込み室
  6. 清潔作業区域 洗い場(洗浄室)
  7. 準清潔作業区域 焼成室
  8. 清潔作業区域 仕上工程(1) 作業場
  9. 清潔区域作業 仕上工程(2) クリーンルーム
  10. 清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料
  11. 清潔作業区域 包装室
  12. 準清潔作業区域 出荷場
  13. 汚染区域 更衣室・作業員出入口
  14. 作業者の具体的管理