技術・サービス情報【工場の衛生・環境改善編 11】清潔作業区域 包装室

※掲載内容は2000年7月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

清潔作業区域 包装室

清潔な環境で仕上がった製品を包装する包装室は、製品の品質保護や衛生管理の手段という性質上、衛生的な環境づくりが不可欠です。発塵の可能性の高い包装資材を扱うことからも注意が必要です。

改善処置方法

目的と注意点 【環境改善】

  1. 包装室は原則として陽圧とし、清浄な空気を保つための設備を整える(クリーンエリアが望ましい)
  2. 室内は常に衛生的な環境を維持する(整理・整頓・掃除等)。
    ※室内構造(空調設備、天井、壁、床、外気の侵入、窓、入出口の方式、作業者の服装と衛生管理)等については、この本シリーズを参照ください

目的と注意点 【異物混入防止】

  1. 作業員の服装、入室前の衛生管理の徹底(毛髪など人が原因の異物混入の防止)
  2. 包装機の点検整備(機械部品の脱落、機械回転部の磨耗による鉄粉、脱酸素剤の混入、インクの落下・付着などの防止)
  3. 金属探知機が検出できない材質は、機械・機器類、道具での使用は極力避ける
  4. 静電気除去装置や清浄な空気を保つための設備の設置(箱の成型時やフィルム他包装資材からの発塵による異物混入防止)

目的と注意点 【菌の汚染防止】

  1. 使用する機械、機器、道具類は使用時必ず消毒する
  2. 包装工程では短時間で処理する(落下菌の付着防止)
  3. 包装機周囲は殺菌灯照射(※)を行いながら包装すると菌の混入が少なくなり、品質や保存期間の延長に役立つ
    ※殺菌灯・・・食品によって強い殺菌灯を当てると風味を損ねたり変色を起こしたりするものがある。特にバター・牛乳・卵系は注意する必要があり、食品自体への直射は避け、なるべく周囲の空気及び容器を殺菌し外部からの細菌が侵入するのを防ぐことに重点を置く。また直射光は人に当てると目や皮膚を傷めるのでカバー等充分な配慮をして使用することが重要

目的と注意点 【品質管理】

  1. 包装の密封性のチェック(ピンホールの排除)
  2. 商品規格に沿った容器・包装の形態、包装紙の確認チェック
  3. 異種包装での商品名・品種別表示、量目、日付表示等のチェック
  4. 作業実施の結果記録の保存
  5. 不良品と異物混入の有無チェック
  6. 金属探知機の設置

包装資材置場

包装資材(紙・フィルム)は粉塵や細菌が付着しやすいものです。
仕上がった製品と同じ室内で扱い、直接製品に触れるものでもありますので保管時・取扱い時にも入念な管理が必要です。(特に包装資材を梱包しているダンボール箱は既に粉塵や雑菌が付着し、汚染されている可能性が高いので注意してください)

  • 資材置場も害虫・ネズミ・塵埃などから異物混入が考えられるので厳重に衛生管理する必要がある
  • 包装資材、容器または番重からの汚染を入庫時にチェックし、必要があればアルコール消毒等の殺菌処理を実施す
  • 包材・容器は他の汚染物と接触することのないよう明確に区別し保管管理する
  • 包材置場も細菌・カビの発生による汚染増殖をしない清潔な空調管理を実施する
  • 空調室内で管理保管する

【工場の衛生・環境改善】バックナンバー

  1. 環境改善の提案について
  2. 汚染作業区域 搬入場
  3. 汚染作業区域 原料倉庫
  4. 準清潔作業区域 計量室
  5. 清潔作業区域 生地調整・仕込み室
  6. 清潔作業区域 洗い場(洗浄室)
  7. 準清潔作業区域 焼成室
  8. 清潔作業区域 仕上工程(1) 作業場
  9. 清潔区域作業 仕上工程(2) クリーンルーム
  10. 清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料
  11. 清潔作業区域 包装室
  12. 準清潔作業区域 出荷場
  13. 汚染区域 更衣室・作業員出入口
  14. 作業者の具体的管理