技術・サービス情報【工場の衛生・環境改善編 10】清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料

※掲載内容は2000年6月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料

細菌・異物混入は製品の品質に大きく影響を及ぼします。クリーンルームはそれらを排除防止する重要な環境づくりの一環として必要な設備でもあり、必要に応じて目的のためにつくられる部屋のことをいいます。
このページではクリーンルームを設備する上での参考点を述べておきます。

クリーンルーム設備の仕様を決めるための参考項目

1.目的・種類は?

  1. 無じん室にするのか(クリーンルーム)
  2. 無菌室にするのか(クリーンルーム)
  3. 部分的に一部分の場所にするのか(クリーンブース)
  4. 一点をスポット的にするのか(クリーンベンチ)

2.必要とするクリーンエリアの大きさは? (縦×横×高さ)

  1. 既設の部屋全体を改造するのか
  2. 既設の部屋に部分的に新設するのか
  3. 新規に建設するのか
  4. その他、特殊的にするのか

3.必要なクリーン度のレベルは

食品工場分野 食品工場に求められる清浄度 備考
1 製菓・製パン クラス 10,000~100,000 クラス清浄度の範囲は使用目的・用途によって決めます
2 牛乳、乳製品 クラス 100~10,000
3 食肉、食肉加工 クラス 1,000~100,000
4 ねり製品 クラス 1,000~10,000
5 清酒・ビール・ワイン クラス 1,000~10,000
6 もち・豆腐 クラス 1,000~10,000

※クラス1は0.5ミクロン(1/2000mm)以上の粒子が1キュービックフィート(1cft)の体積(28.3リットル)の中に1個あること。クラス100は28.3リットルの中に0.5ミクロンの粒子が100個あることです。

4.室内の温湿度条件は?

1 【常時】温度:±[ ]℃/湿度:[ ]%の恒温湿
2 【夏季】温度:±[ ]℃/湿度:[ ]%の空気調和
【冬季】温度:±[ ]℃/湿度:[ ]%の空気調和
3 人間が快適に作業、実験できる一般空調

作業用途にあった適切な温湿度にする(用途によって温湿度の要求が異なる)。

5.室内の機械類と排気が必要な装置を調べておく

  1. 設置機械の発塵性の有無・発熱性の有無等
  2. 機械、装置の台数
  3. 必要電力量
  4. 機械の稼動時間
  5. 排気装置の内容(発生ガス類、ブロア、エアシリンダーの排気量)等

6.照明は?

  1. 普通の蛍光灯でよいのか、特殊照明(例えば黄色照明等)が必要なのか
  2. 明るさを決める(Lux または W/m2)

7.クリーンルームの稼動時間は?

現状の使用条件を把握する
【例】出入りする製品量や要する時間、人の出入りの頻度、資材の種類や保管条状態、等

8.クリーンルームで一般に使用する殺菌剤は?

  1. 次亜塩素酸ナトリウム(特にサルモネラ菌対策)
  2. 過酸化水素(容器殺菌と充填機の殺菌)
  3. エタノール(ブドウ球菌対策、作業員の手指の消毒)等

9.クリーンルームでの作業人員数と服装を決める

10.作業員がクリーンルーム内から出入りする回数を決めておく

11.クリーンルーム設備の完了後は、清浄度測定を必ず実施する

【工場の衛生・環境改善】バックナンバー

  1. 環境改善の提案について
  2. 汚染作業区域 搬入場
  3. 汚染作業区域 原料倉庫
  4. 準清潔作業区域 計量室
  5. 清潔作業区域 生地調整・仕込み室
  6. 清潔作業区域 洗い場(洗浄室)
  7. 準清潔作業区域 焼成室
  8. 清潔作業区域 仕上工程(1) 作業場
  9. 清潔区域作業 仕上工程(2) クリーンルーム
  10. 清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料
  11. 清潔作業区域 包装室
  12. 準清潔作業区域 出荷場
  13. 汚染区域 更衣室・作業員出入口
  14. 作業者の具体的管理