技術・サービス情報【工場の衛生・環境改善編 7】準清潔作業区域 焼成室

※掲載内容は2000年3月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

準清潔作業区域 焼成室

汚染作業区域からの粉塵(細菌・カビ)や小蝿、ゴミなどの侵入を防ぐため隔壁などで区別します。準清潔作業区域(計量室)とは材料などを直に取り扱う、汚れてはいけない場所であることを認識し、入室時は着替え、ヘアーネットやマスクの着用、服装の点検を実施し毛髪などの異物除去、消毒、除塵してから入室することを意識徹底することが重要です。

目的と注意点

【吸排設備の環境改善】改善処置方法:1,2,3,4,5,6,7,8


【安全衛生管理】改善処置方法:9,10,11,12,13

  • 発生する熱や蒸気への対応
  • 機器取扱い時の安全確保、事故を未然に防ぐ措置・管理

【品質管理】改善処置方法:14,15,16,17

  • 評価・測定・チェック
  • 環境(空調)・機器の日常管理

改善処置方法

  1. 一定の室内温度を保持できるよう、強制吸排気装置を取り付けることが望ましい
  2. 室内を適切な温度に上げ下げ可能なように吸排気ファンはインバータ制御が望ましい
  3. 熱気・蒸気・臭気を完全に排除・排出できる装置のシステムが望ましい
  4. 正常な排気をするには吸気が必要です。室内環境を良くする外気からの取り入れ空気は、プレフィルター等を通し、防塵・防虫などの処理を経てから室内に導入する
  5. 水蒸気・熱気のスポット的発生源の近くには、フード・ダクト及び換気扇で強制排気を行い、排気能力はフード面で0.3~0.5m/秒の吸引能力を有する装置が望ましい
  6. フードは清掃が容易に行える構造とし、オイル受け及び油脂の通過を防止するフィルターを設ける
  7. 換気装置は汚染作業区域の空気が非汚染作業区域に流入しないよう配慮する(吸・排気のバランスをとる)
  8. 排気口は突風などにより外部から汚染された空気の流入を防ぐ構造にする(例:ダクト開口部を下向き構造にする・・・等)
  9. 焼成室は完全隔壁で区画し、別作業場へ熱・蒸気が放出するなど、影響を及ぼすことのない構造とする
  10. 水蒸気、熱気などが発生する場所(室)は壁、天井に耐湿性及び耐熱性断熱材を使用し、結露・カビの発生を防止できる構造であること
  11. オーブン、その他の機器で取扱い違いにより危害要因が発生可能な装置は、取扱いを熟知させる作業者教育の実施
  12. 焼成室は消火器及び二酸化炭素による消火設備の設置を行う
  13. 各種ガスを使用する室内には、ガス漏れ検知器の設置を行う
  14. 品質評価(温度、時間等のチェック等)品質測定(計量・目視・レシピ・バッチ毎の仕込み状況等・・・)、異物混入、膨化状態、焼き色の状態等は常に管理基準に沿ってチェックする
  15. 時間、温度調節、製品の変化、不良品チェック等評価記録簿作成
  16. 室内に温度・湿度計を設置して記録をつけ、季節による温・湿度の変化に対応し品質安定を維持させる
  17. 機械・器具は日々点検し、故障・劣化破損による混入が発生しないよう整備すること

【工場の衛生・環境改善】バックナンバー

  1. 環境改善の提案について
  2. 汚染作業区域 搬入場
  3. 汚染作業区域 原料倉庫
  4. 準清潔作業区域 計量室
  5. 清潔作業区域 生地調整・仕込み室
  6. 清潔作業区域 洗い場(洗浄室)
  7. 準清潔作業区域 焼成室
  8. 清潔作業区域 仕上工程(1) 作業場
  9. 清潔区域作業 仕上工程(2) クリーンルーム
  10. 清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料
  11. 清潔作業区域 包装室
  12. 準清潔作業区域 出荷場
  13. 汚染区域 更衣室・作業員出入口
  14. 作業者の具体的管理