技術・サービス情報【工場の衛生・環境改善編 2】汚染作業区域 搬入場

※掲載内容は1999年10月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

汚染作業区域 搬入場

1995年よりPL法(製造物責任法)の施行、1997年ISO9000シリーズが普及し、1998年はHACCPシステムの本格的導入となり、食品製造工程全体を通しての危害発生防止策が重要視されています。
搬入場は「目に見えない・気がつかない異物汚染源」の侵入場所です。正しく、目的を持った日常管理が大切です。

目的と注意点

  • 搬入口(汚染作業区域)から工場施設内(非汚染作業区域)は完全隔壁で区画。工場内に直接外気が吹き込むことを防ぐ構造でなくてはならない 【改善処置方法:1】
  • ネズミ・昆虫・寄生虫・小蝿などの侵入を防ぎ、汚染や異物混入防止を実施 【改善処置方法:1,2】
  • 汚染区域の作業者は工場施設内の出入りを禁止し、作業者間の交差汚染が起こらない構造、またはシステムの配慮が必要 【改善処置方法:3】
  • 床の色分け・線区画による区域分け(ゾーニング)をして管理する(汚染作業区域は汚い区域である認識をする) 【改善処置方法:3】
  • 搬入場責任者を決める 【改善処置方法:4】
  • 原材料・資材などの外装に異常はないか、搬入時にチェックする 【改善処置方法:5】
  • 搬入場のシャッターや扉の開閉の回数や時間を少なくする 【改善処置方法:6】

改善処置方法

  1. 搬入口は自動シャッターなどの2重シャッターで仕切り、外気の流入を防ぐことが重要ですが、目に見えにくい異物汚染源(小蝿、昆虫、砂塵、糸屑、花粉、カビ・・・)などの防止は完全ではありません。屋外空気を完全にシャットする工夫として特殊エアーカーテンでエアロックすることが効果的です(ご相談ください)

    ■特殊エアーカーテン…一定方向に流れる風(風速10m/秒)により屋外空気がシャットアウトされ、菌や虫の侵入を防止します。製品や取付けなどにつきましては建物の構造やスペースなどにより違いがあります。まずご相談ください


  2. 窓、排水溝、排気扇、配管、隙間、全ての開放口に対して金網またはフィルターなどを張り侵入を防ぐ
  3. 搬入場(汚染作業区域)と工場内施設(非汚染作業区域)の区別をはっきりさせる。非汚染作業区域の入室には専用の履物に履き替え、専用の作業服に着替え、ヘアネットつきの帽子とマスクを着用し専用の入口から入室することを徹底する
  4. 原材料の受取り・取扱い・品質や内容物の確認など、記録保管の管理をする
  5. 搬入責任者が確認する。疑わしいものは受け取らない
  6. 搬入場のシャッターや扉の開閉は時間を決めて短時間でするのが良い

【工場の衛生・環境改善】バックナンバー

  1. 環境改善の提案について
  2. 汚染作業区域 搬入場
  3. 汚染作業区域 原料倉庫
  4. 準清潔作業区域 計量室
  5. 清潔作業区域 生地調整・仕込み室
  6. 清潔作業区域 洗い場(洗浄室)
  7. 準清潔作業区域 焼成室
  8. 清潔作業区域 仕上工程(1) 作業場
  9. 清潔区域作業 仕上工程(2) クリーンルーム
  10. 清潔作業区域 仕上工程(3) クリーンルーム設備についての参考資料
  11. 清潔作業区域 包装室
  12. 準清潔作業区域 出荷場
  13. 汚染区域 更衣室・作業員出入口
  14. 作業者の具体的管理