【製造現場の基礎知識 22】衛生:殺菌灯

※掲載内容は2003年12月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

衛生・・・殺菌灯

殺菌の方法のひとつとして用いられている『殺菌灯』について、それはどのようなものであるか概要をご紹介します。

「殺菌灯」は紫外線殺菌

「日光消毒」として利用される太陽光の波長には、殺菌力の強い紫外線が含まれています(紫外線=波長の短い電磁波)。この紫外線のうちでも特に殺菌効果の高い波長範囲があります。『殺菌灯』はその「高い殺菌効果のある波長」を人工的に作ることで(=殺菌線)殺菌効果を得ています。
微生物は紫外線(殺菌線)を浴びることで、生命維持に必要なDNAの結合を破壊されて死滅します。この殺菌効果は微生物の種類、照射量(照度・時間・距離)により違いがありますが、用途に合わせた使用条件で耐熱性菌などを比較的容易に殺菌することもできます。また、薬品を用いない殺菌方法なので残留物が残ることがなく、臭いが付かないといった特徴もあります。

殺菌灯使用上の実際

どんなことに使用されているのか

  • 室内、庫内等の空気殺菌(室内の衛生環境維持、保管物や室内の製品への汚染防止等)
  • 水の殺菌(使用する水、使用後の水の処理)
  • 洗浄後の器具・機器・パーツ類・容器等の二次汚染防止、等

※殺菌の対象物や目的に合わせて、方法や殺菌灯機材の選定をする必要があります。

知っておきたいこと・注意事項

殺菌線の出力や効果に影響を及ぼす事項
  • 照度と照射時間の関連によって効果は変化する
  • 最適な効果を出すには、温度と風も影響する
  • 湿度による変化(対象物が抵抗力を増す)
  • ホコリの付着(紫外線が吸収されてしまう)
  • 殺菌灯の数(空間に対して適正数か)、寿命(定期的な交換が必要)
「殺菌灯」を扱う上で必要な注意事項
  • 殺菌線を照射することで変質してしまうものがある(この場合直射を避け空間を 殺菌することで汚染を防ぐほうが望ましい)
  • 人体に直射しない(目や皮膚を傷める)

『殺菌灯』は対象物や殺菌する空間をきれいにしてこそ、より威力が発揮できるものです。
汚れ(汚染空気の流入、虫やネズミ、等)が常に侵入している環境では効果はでません。

 

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