【製造現場の基礎知識 13】冷却:冷凍機の不調、その要因を知る

※掲載内容は2003年3月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

冷却・・・冷凍機の不調、その要因を知る

日常使用されている冷凍機がよく冷えない、音がうるさい…など調子が良くないということはないでしょうか?
冷凍機の不調や故障が起きた場合、原因究明や専門技術者へ迅速に修理依頼をしていただく場合の参考として、冷凍機の装置毎に起こりうる故障要因についてまとめました。

冷凍機の不調や故障(異音・振動・冷えない…等)が起きたとき、主に下の各装置のいずれか、または複合的な不具合によることが考えられます。4つの機器についての個々の要因について述べます。

1.圧縮機

主に冷媒圧力の供給変動が起き、吸込み圧力・吐出圧力が正常に作動していない。
【原因】

  1. 潤滑油不足
  2. 膨張弁の故障により、圧縮機に液冷媒が流入する
  3. 冷媒液が充分でない
  4. 圧縮弁の故障で圧力が正常でない
  5. 電源に低電圧・高電圧の変動がある
  6. クランクケース内に液冷媒がたまり、騒音が出る
  7. 諸条件による圧縮機の過熱

2.空気式凝縮器

主に冷却する空気が減少する。高すぎる吐出圧力が生じる。
【原因】

  1. コイルの汚れ
  2. 送風機の羽根の汚れ
  3. 送風機のモーターが止まっている
  4. 設置位置選定の不具合(特に温度変化の激しい場所)
  5. 一時的な障害物が周囲にできた
  6. 風の状態によって一部の排出空気が空気取り入れ口に回ってしまう
  7. 圧縮機の故障による圧力変動

3.膨張弁

主に冷媒液流量の変動によって過剰・不安定・不足などの乱調が起きる。
【原因】

  1. ガスの温度が高くなると弁の素材が膨張し作動不良となる、また固着が起きる
  2. 通常より極端に高温の物を冷却すると、冷却負荷の変動が起こる
    ※負荷:エネルギーを発生する装置に対しエネルギーを消費するバランス
  3. 液管内の断続的なフラッシュガスの発生
  4. 冷媒供給の不足
  5. 管または付属機器のつまり
  6. 流量抑制関係の故障
  7. 凝縮圧力・温度に急激な変化がある

4.蒸発器

主に空気量の不足によって充分に冷えなくなる。
【原因】

  1. フィルターの汚れ
  2. コイルの汚れ
  3. ファンの停止
  4. 冷却コイルに霜が出る
  5. 冷却コイルの凍結
  6. 空気量が多すぎる、不安定な空気の流れ
  7. 膨張弁から蒸発圧力調整弁内の圧力変動
  8. 冷媒ガスの漏れ(不足)
  9. 液管の温度変化

 

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