【製造現場の基礎知識 6】オーブン周辺環境:知っておきたい焼成室周辺に関する知識

※掲載内容は2002年8月現在の情報です。現在とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

オーブン周辺環境・・・知っておきたい焼成室周辺に関する知識

日常お使いいただいているオーブンをさらに安心してお使いいただくため、オーブンの燃焼と環境への関わりや、ガスオーブンを使う上で不可欠なガス漏れ検知器について特集します。

オーブンの燃焼と環境について

物を燃焼させると有害物質やばい煙が排出され大気汚染が懸念されることから、大気汚染防止法により事業活動によって排出する有害物質やばい煙の排出が規制されています。その対象は、火格子面積が1m2(平米)以上であるか、バーナー燃焼能力が重油換算で1時間あたり50リットル以上であるか(マスダックのオーブンで換算すると炉長が42m以上のオーブンに相当)、または変圧器の定格容量が200kVA以上であることとされており、製菓製パン用オーブンは大気汚染防止法のばい煙発生装置には指定されていません。尚、指定装置であるボイラーの基準値を例にとると、窒素酸化物の環境基準値は150ppm以下となっています。(完全燃焼の状態でも40~50ppmの排出があると言われています)
※サーマルメディアオーブンの場合は下記通りです。
●一酸化炭素排出量・・・0.001(基準値の14分の1)
●窒素酸化物・・・42.0ppm(基準値3.5分の1[換算値でみる])

※注:ppmとは100万分の1(1m3(立米)〔1kgの水〕に1mg入っているのが1ppm

ばい煙 マスダック
実測データ CO2(%) 二酸化炭素 2.1
CO(%) 一酸化炭素 0.001
NOx(ppm) 窒素酸化物 11.0
O2(%) 酸素 17.0
換算データ NOx(ppm) 窒素酸化物 42.0

※注:ppmとは100万分の1 (1m3(立米)[1トンの水]に1mg入っているのが1ppm

ガスの爆発下部限界濃度とガス漏れ検知器

ガスはある一定の濃度以下では爆発しません。爆発の分岐となるガス濃度を爆発下部限界ガス濃度といいます。
オーブンには安全対策としてガス漏れ検知器を設置しており、ガス濃度警報指示計は爆発下部限界値を100%とした場合その24%で作動するように設定しており、安全とされている爆発下部限界値のさらに4分の1の濃度で警報が作動します。
※LPガスの場合
100(%) ÷ 24(%) = 4.16
22,000 ÷ 4.16 = 5,288ppm

爆発下部限界時のガス濃度と検知器の関係

ガスの種類 爆発下部限界のガス濃度 検知器の設定値
LPガス 2.2%VOL (22,000ppm) 5,288ppm
都市ガス(13A) 0.5%VOL (5,000ppm) 1,201ppm
ブタンガス 1.8%VOL (18,000ppm) 4,236ppm

※記載の室内必要送風量、換気回数は条件を仮定して算出しています。諸条件が異なると数値も変わります。

【製造現場の「必須!基礎知識」】 バックナンバー