第10回 排水処理設備について

※掲載内容は2007年11月現在の情報です

第10回 排水処理設備について

工場排水は工場の規模や生産品目により水質(成分)や水量が大きく変わります。排水処理設備は排水の水質や量を調査 し、下水道に放流できる水質基準を満たす処理ができなくてはなりません。一例として当社設備の選定方法や概要をご紹介します。

設備するにあたり、どのように進めたか

株式会社マスダック東京ばな奈ファクトリーの排水設備は水質基準を満たすことはもちろん、住宅地の中にあるため、とくに臭気・騒音・振動が出ないよう配慮しました。またコスト面でも、処理に費用のかさむ余剰汚泥が出ないよう、水槽の容積に対する汚泥分解処理能力を高めました。

  • 従来の工場から排水された水質・排水量を工程ごとに調査し、全体の水質(pH/BOD/SS/n-Hex)と排水量を把握。
  • 調査結果を基に、新工場のすべてのラインが稼働した場合の排水の水質・水量(平均値・最大値)を想定。
  • 想定した数値から、処理方法や能力(水量・水質)を検討。
水質の主な調査項目
pH
水素イオン濃度
酸性・アルカリ性の度合いを表す数値。
pH7が中性(酸性<pH7<アルカリ性)。
BOD
生物化学的酸素要求量
水中の汚れ(有機物)を微生物が分解するときに消費される酸素量(数値が高いほど汚れている)。
SS
浮遊物質量
水中に含まれる小さなゴミ(浮遊物)の量。
n-Hex
(ノルマルヘキサン)
ノルマルヘキサンによって抽出される排水中に含まれる油分(鉱物油、動植物油)の量。

設備ではどのような処理をしているのか

その他

各水槽に空気を送っている曝気用のブロアーは騒音の発生源になるので、消音器を付け、防音処理された室内に設置している。
※曝気(ばっき)とは・・・下水処理で微生物が有機物を分解するのに必要な酸素を供給するために、空気を吹き込んだり攪拌(かくはん)したりすること。

維持管理について

  • 専門業者による定期点検を年26回実施(設備メンテナンス、清掃、薬品類の補充など)。
  • 社内点検はマニュアルを作成し、週2回実施。
  • 下水道局による水質検査(年2回・不定期)。業者による水質検査を年12回実施。

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