第2回 食品工場における、全体的な建物の構造や食品安全のための設備について (2)

※掲載内容は2006年12月現在の情報です

第2回 食品工場における、全体的な建物の構造や食品安全のための設備について (2)

株式会社マスダック東京ばな奈ファクトリーの食品工場における、全体的な建物の構造や食品安全のための設備についてご紹介します。

床をドライに保ち、排水溝も衛生的に

  • 水に濡れる工程がある場所や水を使用する部屋には排水設備をしている。排水溝はステンレス材、蓋は取り外しやすく清掃しやすい構造にし、毎日掃除を実施。汚泥だまりをなくし、臭気や虫の発生などを防ぐ。

    ステンレス材の排水溝。蓋をせず汚れを見つけやすい状態で使用している
  • 機械設備やエアコン等から出る水(ドレン)は、直接床下の排水管に入れ(床ピットを使用)、床を濡らさずドライで衛生的な環境に保つ。

    ドレンは直接床下の排水管へ

手洗い設備は適切な場所に、効果的な手洗いができることが重要

  • 製造現場への入室前はもちろん、汚染エリアから清潔エリアに入るポイント、厚生棟のトイレ、食堂等に温水の出る手洗い設備を設置している。液体石鹸、エアドライヤー、殺菌用アルコールを常備している。
  • 手洗いの給水は、手を触れず全てセンサーによって出水する。
  • 全従業員が出入りする建物入口通路にも、手洗い場を設置し手洗い・うがいを励行している。

    工場内のサニタリーエリアの手洗い場。鏡は飛散防止フィルム付き

工場内は空気をろ過して取り入れ陽圧し、空調設備も衛生的にする

  • 外気を取り込む給気口は鳥や虫の侵入を防ぐ網を取り付けている。取り込んだ空気はプレフィルターを通し小さな虫、塵を除去し工場内に取り込んでいる。清潔作業区域への給気はさらに中性能フィルターを通し清潔度を高めている。これらの網やフィルターは、定期的に点検・清掃・交換が行われる。

    給気の配管に設置されているプレフィルター(手前のもの)と中性能フィルター(奥の厚みのあるもの)
  • エアコンのフィルターは定期的に清掃をしているが、特に粉の舞う部屋については毎日実施している。エアコンは、ライン真上を避けて設置している。
  • 清潔度の高い部屋から外へ空気が流れるよう工場内の空気を陽圧にし、外気や汚染区域からの空気の逆流を防いでいる。

ダクト配管は天井裏に、フードはホコリがたまりにくい構造にする

  • フードはホコリがたまりにくい形状を選定(傘状ではなく垂直な形状のもの)。

    フードはホコリがたまりにくい垂直な形状のものを選定
  • 排気ダクトは天井裏に設置し、温度差による結露等を防止するため、断熱材を巻いている。

    ダクト等配管は、天井裏に設置
  • 給排気ダクトの点検口は天井裏に設けている。製造エリアにある空調設備は室内からではなく、天井裏側からメンテナンスするようにしている。天井裏への出入りは、製造エリアの外から入るようになっている。

天井裏の結露対策

建物の結露は部屋の温度差によって起こり、壁や天井の腐食やカビ発生の原因にもなります。当社食品工場でも、一定の室温を保っている製造現場とダクトのある天井裏の温度差により、天井裏に結露が発生しました。これを軽減するため、製造現場の涼しい空気を天井裏に送り(逆流しないよう弁を付ける)、温度差を小さくしたところ、結露の発生が改善されました。

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